Q&A

Q.過払い金返還請求の手続きの流れについて教えてください。

2021.07.27

A.過払い金返還請求の手続きの流れを説明いたします。

過払い金返還請求手続きを弁護士に依頼された場合、弁護士はまず最初に貸金業者などの相手方に対して受任通知を送付します。この受任通知とは、弁護士が依頼者の代理人になったことを相手に知らせるもので、この受任通知の中で、取引履歴を開示するように相手方に請求します。この取引履歴とは、いつ、いくらの貸付及び返済が行われたのかが順に記録されたものです。

この取引履歴が届いたら、利息制限法に従って引き直し計算という作業を行って、過払い金が発生しているかどうか、またその金額を調査します。

この引き直し計算とは、違法なグレーゾーン金利で取引が行われたことがある場合、送付されてきた取引履歴には、グレーゾーン金利を前提としたまま借金の額が記録されていることが多いので、これを利息制限法の正しい利率で計算し直すというものです。このような引き直し計算の作業によって、過払い金が発生しているかどうか、またその金額が判明するのです。

そして、過払い金の額が分かりましたら、弁護士が相手業者に対して、その金額の返還を請求します。しかし、訴訟前の段階の和解交渉はあくまで任意ですので、ご本人から見て十分な金額の返還に相手方が応じないような場合がほとんどです。そのため、依頼者ご本人とご相談の上、訴訟を提起して過払い金の返還を求めていくことが多いといえます。

もっとも、訴訟になってから、業者が訴訟提起前よりは多くの金額の返還に応じる場合がほとんどですので、そのような場合は、判決を得ることなく和解等によって訴訟が終了することもあります。

最後に、判決や和解によって過払い金の返還を受けられることが決まった後、実際に相手から過払い金の返還を受けるまでには、一定の時間がかかりますので、その点につき予めご承知ください。

過払い金返還請求につき、詳しくは、経験の豊富な弁護士にご相談ください。

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